その一言は魔法の言葉、らしい。


好き

ネジとテンテンはいつもの修行場で休憩をとっていた。

「ネジ」
「何だ」
「好き」
「………」
「…って、私に聞かせてよ」
「………」

暫くしてネジが口を開いた。
「何で」
「聞きたいから」
「………」
「じゃあさ」
「…何だ」
テンテンはネジの方に身を乗り出した。

「じゃんけんで私が勝ったら、言ってくれる?」
「…いいだろう」
「よし!」

勝負事は何でも負けられない、負けず嫌いのテンテンは、頭上まで腕を振り上げ、
ネジは殆ど面倒くさそうに手を前に差し出した。

「じゃんけん」
ネジは言わない。
「ぽん!」

「………」「ふふっ」
テンテンはチョキ、ネジは力なく手を開いていた。
「ネジっていつもパー出すの。知ってた?」
「…お前が先だ、チョキばかり出すのは…」
ぼそぼそひとり言を言う。
「はぁ?何か言った?」
「何でも無い」
「じゃぁさっきの言ってよ」
「さっきのって何だ?」
「最初に言ったでしょ?何でじゃんけんしたのか忘れたの?」

「……好きだ」
「も一回言って」
ネジは深く息を吐いた。
「好きだよ、テンテン」
テンテンの顔から笑みがこぼれる。
「私も」


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ふと思い立ちました。
SS初めて書きました。読み辛かったらすみません。
てか会話多い時点で読み辛いですね。まあいいや。(ォィ)
じゃんけんのネタは最初漫画にしようと思ったのですがこっちの形にしました。
050423



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